部屋の雰囲気をガラリと変えるカーテンは、“インテリアの要”といっても過言ではありません。カーテンの色やデザインにこだわり、「オシャレな部屋を目指したい」と誰しも願うものでしょう。
しかし、せっかく素敵なカーテンを購入しても、長すぎたり短すぎたりしては台無しです。現在使っているカーテンや窓枠のサイズを測るだけでは、失敗してしまうケースがあります。
この記事では、カーテンのサイズの正しい測り方を解説します。縦幅と横幅をしっかりと測って、ぜひカーテンの魅力を最大限に引き出しましょう。
■カーテンの横幅の測り方
ここからは、カーテンの横幅の測り方について紹介します。
◇横幅の正しい測り方
カーテンレールの両端にある固定ランナーの間の長さを測るのが、正しい測り方の基本です。ただし、装飾レールの場合は、左右のブラケット間隔よりも長い横幅が必要となります。そのため、ブラケットの外側の任意の位置から測るようにしましょう。出窓のカーテンレールなど、レールが曲がっている場合は、レールの曲線に沿うようにして測ってください。
現在使っているカーテンや窓枠のサイズを測るのは間違いです。カーテンのサイズが長すぎたり短すぎたりして、失敗する原因になるため気を付けましょう。
◇機能レールと装飾レールの測り方
カーテンを測る際に気を付けたいポイントとして、機能レールと装飾レールでは測り方が異なる点があります。
それぞれの正しい測り方を確認しましょう。
機能レールとは名前のとおり、シンプルで機能性を重視したカーテンレールです。カーテンの開け閉めが簡単にでき、価格もリーズナブルなものが多いのが特徴です。多くの賃貸住宅で採用されているため、一度は目にしたことがあるでしょう。
機能レールには、“ランナー”と呼ばれる、カーテンフックを引っかけるための部品が付いています。このランナーこそ、カーテンのサイズを測るときの重要な基準になるのです。
機能レールの両端にあるランナー(ストッパー)は、カーテンを開け閉めしやすいように固定されています。カーテンの横幅を求めるときは、両端の固定ランナーの間の長さを測りましょう。そして実際にカーテンを購入する際は、固定ランナー間の長さよりも、少し余裕をもたせて横幅の長いものを選ぶのがポイントです。
装飾レールは「見せる」ことを前提とした、見た目にも華やかなカーテンレールのことです。金属や木製、樹脂製などの素材があり、ランナーの大きさや形もさまざまです。
装飾レールの場合は、レールを固定しているブラケットよりも外側の位置から横幅を測ります。左右のブラケット間隔よりも長い横幅であれば、問題ありません。さらに採寸よりやや余裕を持たせた長さが、装飾レールに付けるカーテンの横幅の目安です。
ちなみに、タブカーテンとは、タブと呼ばれるカーテン本体の上部にある輪を縫い合わせ、そのタブをポールに通すカーテンです。ハトメカーテンは、カーテン上部にハトメ穴と呼ばれるリングにポールを通すカーテンです。
装飾レールのデザインは幅広く、なかには特殊な作りのレールもあります。できる限り、購入店でカーテンの測り方を確認するのがおすすめです。
◇横幅はゆとりを持たせる
カーテンは布製品のため、伸縮性があります。カーテンによっては、洗濯で縮んでしまうこともあるので、横幅はやや長めにするのがおすすめです。どのくらい余裕を持たせるかに決まりはありませんが、3%ほど長くしておけば安心でしょう。
プリーツ(ひだ)のないフラットカーテンの場合、採寸した横幅よりも20%を目安に長くすると、ウェーブが出てゆったりとした雰囲気になります。
また、リターン用の固定ランナー付きのカーテンレールなら、リターン仕様のカーテンも楽しめます。リターン仕様は、レール全体を隠すように奥のレールまでカーテンをかけます。採寸した横幅にカーテンレールの奥行分の長さを足して、必要な横幅を求めましょう。
■まとめ
カーテンのサイズを正しく測るには、カーテンそのものや窓枠ではなく、カーテンレールを基準にすることが大切です。
また、カーテンフックの種類によって、適切なカーテンの縦幅が異なります。AフックとBフックのどちらを使いたいかを考え、フックに合った仕様のカーテンを購入しましょう。
カーテンの横幅は、測ったサイズよりもやや長めにすると間違いがありません。しかし、カーテンの縦幅は、フックの種類や窓のタイプ、使い勝手の好みにより最適な長さが違います。
この記事で紹介した、正しいカーテンの測り方を参考に、自分の部屋に合うサイズのカーテンを選んでみてください。
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