カーテンはどう洗濯する?洗濯方法や洗濯時の注意点などを解説|総合インテリア通販サイト【松装】

カーテンはどう洗濯する?
洗濯方法や洗濯時の注意点などを解説

カーテンはどう洗濯する?
清潔な状態を維持するために、カーテンは定期的に洗濯する必要があります。ただし、カーテンはサイズが大きかったり、乾かすのに時間がかかったりするなど自宅で洗濯する際は躊躇してしまうこともあるため、洋服などを洗うような感覚で洗濯ができないと感じている方も多いでしょう。

そこで今回は、カーテンの洗濯頻度や洗濯の仕方、乾燥方法などについて詳しく解説します。

■カーテンの洗濯頻度

カーテンは窓に設置しているためホコリや臭い、カビなどが付着しやすいという点が挙げられます。しかし、実際には「カーテンはあまり洗濯しない」という方も多いのではないでしょうか。

カーテンに付着した汚れの種類によっては、時間が経つほど取り除きにくくなってしまうものもあります。カーテンの適切な洗濯頻度を理解したうえで、きれいなカーテンを維持していきましょう。

◇どれくらいの洗濯頻度でカーテンの清潔は保てるか

私たちが普段使っているカーテンは、大きく「ドレープカーテン」と「レースカーテン」の二つに分けられます。これらは生地の厚さや素材、用途などが異なります。

ドレープカーテンは厚めに作られたカーテン生地であり、綿やポリエステルなどの素材から好みのものを選ぶことが可能です。ドレープカーテンは部屋側に使用するのが一般的で、なかには遮光性や遮熱性など機能性に優れたカーテンもあります。

一方、レースカーテンは薄手の生地で作られているのが特徴で、窓側に取り付けることが一般的です。レースカーテンを取り付けると風や日光の様子が感じられるため、部屋の雰囲気が明るくなるというメリットがあります。

ドレープカーテンとレースカーテンは、それぞれ生地の厚さや付ける目的、取り付ける位置などが異なります。そのため、洗濯の頻度も変えることがポイントです。具体的に、ドレープカーテンは1年に1回、レースカーテンは1年に3回程度洗濯をするのが理想的といえるでしょう。

ただし、室内で喫煙をしている場合はカーテンに臭いや汚れが付きやすいため、こまめにカーテンを洗濯するとよいでしょう。また花粉症でお悩みの方は、カーテンに付着した花粉を室内に再飛散させないためにも飛散シーズンが終わった頃にカーテンを洗濯することをおすすめします。
ただし、カーテンの生地を傷めてしまうこともあるので、洗いすぎには気を付けましょう。

◇加工が施されているカーテンには注意が必要

カーテンの生地が厚い、または硬い場合にはヒダがきれいに表現されないことがあります。ヒダをきれいに見せるためカーテンには「プリーツ加工」と呼ばれる技術が施されていることがあります。

プリーツ加工には「形態安定加工」と「形状記憶加工」の2種類があるため、洗濯を行なう際は、それぞれの特徴を確認しておきましょう。

・形態安定加工

形態安定加工とは、縫製後に熱風で加工をしていく加工方法です。形状記憶加工と比較した場合、形態安定加工のカーテンのほうがドレープの形状が維持しにくいといわれています。日常的なカーテンの開け閉めでは形状が崩れることはありませんが、頻繁に洗濯を行なう場合には注意が必要です。

・形状記憶加工

形状記憶加工では生地を最初に「真空窯」と呼ばれる窯に入れて、プリーツ加工をしてから縫製を行ないます。このように、縫製前に加工をすることによって、カーテンの美しいドレープが半永久的に維持できるようになります。

形態安定加工よりも洗濯しても形状が崩れにくいので、洗濯を頻繁にしたい方にはおすすめです。

■カーテンを洗濯する前に確認!

カーテンを洗濯する前に確認!

カーテンの洗濯を始める前に、洗濯表示などの確認をしておきましょう。ここからは、カーテンの洗濯前に確認しておきたいことを3点ご紹介します。

◇洗濯表示の確認

カーテンを洗濯する前には、必ず洗濯表示を確認しましょう。洗濯表示をチェックして、「洗濯機洗い可」、もしくは「手洗い可」のマークが付いているものは、自宅で洗濯可能です。

ただし、洗濯表示(洗濯表示マーク)は2016年12月以降に生産されたものからデザインが変更されました。カーテンを購入された時期によって付いている洗濯表示マークが異なりますので、カーテンに付いている洗濯表示の内容を確認して、適切な洗濯の方法を判断しましょう。

2016年(平成28年)12月からの洗濯表示マーク(PDF)|消費者庁
2016年(平成28年)11月までの洗濯表示マーク(PDF)|消費者庁

◇カビやシミの処理をしておく

通常の方法で洗濯をしただけでは、カビやシミは取り除くことができません。そのため、カーテンにカビやシミが付着している場合は、重曹などを使って事前に染み抜きをしてきれいにしておきましょう。

カーテンにできるカビの多くは「黒カビ」と呼ばれるもので、窓の結露が原因で発生します。黒カビは、付着した直後なら比較的簡単に落とせますが、時間が経つにつれ素材の内部に入り込んでいくので、放っておくと次第に取り除きにくくなっていきます。

カビやシミの処理をする際は、普段使っている洗濯洗剤に加えて、酸素系漂白剤も用意しておきましょう。汚れが広範囲に及んでいる場合は、汚れが目立つところに酸素系漂白剤をかけて、そのまま40〜50℃程度のお湯に2時間ほど漬けておきます。時間が経ったら軽く絞って、カーテンをネットに入れて洗濯しましょう。

また、ピンポイントで目立つ汚れがある場合は、汚れをブラシで軽くこすり、生地の裏にタオルをあてたうえで、汚れがある箇所に洗剤をかけて軽くたたきます。仕上げに水を含ませたタオルで汚れをたたくと、汚れが取り除きやすいです。

◇カーテンが色落ちしないものか確認

カーテンによっては、洗濯することで色落ちするものもあります。お気に入りのカーテンをできるだけ長く使いたい場合、色落ちしないものかどうかもチェックしておきましょう。

色落ちしやすい素材かどうかは、簡単に確認することができます。洗濯前に洗剤を少量含ませた布でカーテン生地を軽くたたき色移りするような場合は、洗濯による色落ちの可能性がありますので、クリーニング業者などに依頼するとよいでしょう。

■カーテンの洗濯方法

カーテンの洗濯方法

カーテンの洗濯方法や準備物などを把握し、正しいやり方でカーテンを洗ってみましょう。

◇準備するもの

カーテンを自宅で洗濯する場合の準備物は、以下のとおりです。

・中性洗剤
・洗濯ネット
・柔軟剤

洗濯ネットは必ずしも必要なアイテムではありませんが、レースカーテンはデリケートな素材であるため、できるだけ洗濯ネットを活用し洗濯によるダメージを最小限に抑えるようにしましょう。

◇洗濯機での洗濯方法

洗濯機でカーテンを洗濯する場合の方法を見ていきましょう。
  • 1.レールからカーテンを外す
  • まずは、カーテンをレールから外しましょう。金属製のフックを用いている場合は、フックを付けたまま洗濯してしまうと生地を傷付けたり、洗濯機の故障の原因となったりするおそれがあるため、必ず取り外しておきましょう。
    プラスチック製のフックであれば、カーテンに付けたままの状態で洗濯できることもあります。しかし、生地へのダメージが心配されるので、フックは外しておいたほうがよいでしょう。

  • 2.カーテンを折りたたんで洗濯ネットに入れる
  • カーテンのジャバラが内側になるよう折りたたみ、洗濯ネットに入れます。洗濯ネットに入れて洗濯することで、洗いジワを防ぎやすくなります。

  • 3.洗剤を入れて洗濯機をまわす
  • 規定量の洗剤を入れて、それぞれのカーテンの洗濯表示に沿ったコースで洗濯機をまわしましょう。「おしゃれ着コース」や「ドライコース」などは、カーテンを洗う際によく使われているコースです。

  • 4.脱水する
  • 脱水をする場合は、30秒〜1分程度の短時間に設定することがポイントです。脱水の時間を極力短くすることで、洗いジワが防げます。

◇手洗いで洗濯する方法

カーテンは手洗いで洗濯することもできます。
  • 1.浴槽などにカーテンが浸かる程度の水をはって中性洗剤を入れる
  • 浴槽などに水をはり、そこに適量の中性洗剤を入れます。

  • 2.カーテンを押し洗いする
  • 力を入れすぎないようにして、押し洗いを2〜3回繰り返します。汚れを落とそうとしてもみ洗いをしたくなりますが、もみ洗いは生地を傷める原因となるため控えましょう。

  • 3.洗濯ネットにカーテンを入れて、脱水する
  • 洗濯ネットにカーテンを入れて、洗濯機で30秒〜1分程度脱水します。

■カーテンの乾燥方法

カーテンはサイズが大きいため、乾燥も工夫しながら行ないたいものです。カーテンの脱水が終わったら、すぐにシワを伸ばして乾燥をします。このとき、手でシワを伸ばしながらカーテンレールにかけて干すことがポイントです。

清潔な状態を維持するために、カーテンを干す前には窓などはきれいに掃除しておきましょう。厚手のカーテンを洗濯した場合は、物干し竿などを使って風通しがよくなるような干し方を心がけましょう。

■まとめ

カーテンの洗濯に対しては、「重労働だからできるだけやりたくない」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。しかし、カーテンの洗濯に関してはそれほど工程が多いというわけでもないため、洗濯可能なカーテンであれば自宅で簡単に洗濯ができます。

今回ご紹介したカーテンの洗濯方法を試してみて、カーテンの清潔を維持しましょう。

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