■ウッドブラインドの魅力と購入後の後悔
ウッドブラインドは窓に取り付けるだけでインテリアの空間がワンランクアップした印象になります。
床やテーブル、椅子など多く家具にも良く馴染んでくれます。
さらに、モダンやナチュラル、北欧や和風など、どんなテイストとも相性が良いのでおしゃれなインテリアを楽しむためには欠かせないアイテムと言っても良いのではないでしょうか。
◇魅力1:天然木の質感が美しく折れ曲がらない
ウッドブラインドの大きな魅力は、何といってもその天然木の質感です。
木目の美しさや滑らかな質感は他の素材にはない自然な温かみを感じることができ、アルミブラインドに比べてスラットに厚みがあるので折れ曲がりません。
◇魅力2:デザイン性が高く、幅広いインテリアにマッチ
ウッドブラインドは、幅広いインテリアとマッチングできるデザインの良さが高く評価されています。
ナチュラルテイストの部屋以外に、モダンやクラシック、北欧風など幅広いスタイルと相性が良く、部屋全体のトーンに合わせやすいデザインです。
◇魅力3:高級感のあるインテリアを演出
ウッドブラインドの重厚感は、部屋全体に高級な雰囲気を与えてくれます。
天然木の重厚感は家具や床材とも調和し、インテリアの雰囲気をグッと引き上げてくれます。
ロールスクリーンなど他のアイテムとの相性も良く、雰囲気を損ないません。
しかし、ウッドブラインドを実際に使ってみた結果、後悔したという声もあります。
◇後悔1:コストが高い
ウッドブラインドはアルミやプラスチック製のブラインドに比べて高価です。
高品質なウッドブラインドは特に値段が張り、設置する窓の数が多いと費用が膨らんでしまうので、購入後もメンテナンスや修理に追加費用が発生することがあります。
◇後悔2:取り付けられる場所が限定されがち
木材への負担が大きな場所だと寿命を早める原因にもなります。
湿度の多い場所だと、カビの発生やスラットが膨張して歪むリスクもあり、直射日光の強い場所は日焼けしてしまう可能性もあります。
◇後悔3:重量があるので操作がしづらい
ウッドブラインドは素材が木であるため、アルミや樹脂に比べ重量があります。
特に大きな窓に取り付けた場合、上げ下げや角度調節に難を感じることもあります。
また、アルミブラインドよりも厚みがあるため、「想像していたよりも部屋が暗くなった」と感じる人もいるようです。
■即決はNG!ウッドブラインドで後悔しないためのポイント
ウッドブラインドの魅力に惹かれて即決してしまうと、後から「もっと考えればよかった」と後悔することも少なくありません。
特に価格やメンテナンス、設置環境などを十分に考慮しないままウッドブラインドを購入すると、想像以上の手間やコストがかかる場合もあります。以下では、ウッドブラインドを購入する際に失敗を防ぐためのポイントを詳しく解説します。
◇購入コストや維持費は納得できているか
ウッドブラインドは天然木を使い、職人が工程を踏んで制作されているため高価です。
また、購入後の維持費も考慮する必要があります。
●場合によっては予算の見直しも視野にいれる
ウッドブラインドを複数の窓に設置する場合はその分予算も大きくなります。
ウッドブラインドの材質やサイズ、仕様やオプションなどを良く検討し、場合によってはコストアップも視野に入れておきましょう。
●修理・交換費用も想定しておく
ウッドブラインドを長年使用すると、昇降コードの交換や破損してしまったスラットの修理などの費用が発生するかもしれません。修理や交換の費用は自分で行うか購入したショップや専門店に依頼するかによって異なります。
◇重さと操作性を確認した上で納得したか
ウッドブラインドの素材には「バスウッド」という無垢材が使われることが多く、アルミやプラスチック製のブラインドに比べて重いのが特徴です。このため、開閉や角度調整の操作が少し大変に感じることがあります。
●操作性の確認
特に大きな窓に設置する場合は製品の重量が増すことに比例してスラットの開閉や角度調整に必要な力が増すことがあります。日常的に頻繁に操作する窓に設置する際は、操作のしやすさが重要なポイントとなります。
●モーター付き製品も検討
電動式のオプションが用意されているウッドブラインドも登場しています。コストは上がりますがリモコンやスマートフォンで操作できるので、利便性を重視する方にはおすすめです。
◇設置場所は適しているか
ウッドブラインドは設置する環境によって寿命が変わってきます。長く使うには木材の負担にならない場所への設置がおすすめです。
また、ウッドブラインドは、アルミブラインドや樹脂製ブラインドに比べてかなり重く、設置する場所によっては取り付けが不可能な場合もあるので十分な確認が必要です。
●湿気が多い場所は避ける
浴室やキッチンなど湿度が高い場所では、木材が膨張して変形するリスクが高くなります。
また、カビが発生しやすくなるため、こうした場所には不向きです。耐水加工がされたウッドブラインドもありますが、湿気が多い場所にはアルミや樹脂製のブラインドが安心です。
●直射日光による色あせに注意
ウッドブラインドは直射日光にさらされると、長時間の経過とともに色あせることがあります。このリスクを防ぐために、UVカットフィルムを窓に貼る、あるいはUVカット加工のレースカーテンを併用するなど工夫をしましょう。
●窓枠や壁の強度の確認
まず、取り付ける壁や窓枠が十分な強度を持っている必要があります。
特に大型サイズのウッドブラインドではその重みがさらに増すため、ブラケット(固定具)が取付場所にしっかり取り付けられるかを確認しましょう。
設置する箇所に
※1下地が入っていることが大前提ですが、わからない場合はお近くの工務店に相談してみてください。
※1:下地とは、仕上材(床・壁・天井など、目に見える表面部分の材料)を設置するための土台(素地)に当たる部分のことを表す。
●取り付けは複数人がおすすめ
ウッドブラインドは、他の窓まわり製品と比べてかなり重たいため、一人で取り付けるのは難しい場合があります。
大きなブラインドを一人で持ちながらの取り付けは負担が大きく、怪我や落下に伴うウッドブラインドや取付場所周辺の破損などのリスクもあります。二人以上で協力して作業を進めると、安全で効率的です。
●不安な場合は専門業者へ相談
自分で取り付けるのが不安な場合や、取付場所の強度に不安がある場合は、プロの施工業者に依頼するのが安心です。
専門家であれば、取付場所の状態を確認し、最適な方法で取り付けを行ってくれるため、安全性と仕上がりの美しさが保証されます。
松装は購入いただいた商品の取り付けサービスも行っています。
◇消防法に違反していないか
高層マンションや商業施設など「消防法で防炎製品の使用が義務付けられている場所」では
※2防炎マークの付いたウッドブラインドでなければなりません。
主に以下のような条件の場合は防炎マーク付き製品の使用義務が適用されます。
●高層建築物(高さ31mを超える建築物)
高層マンションや病院、学校、ショッピングモールなどがそれに当たり、防炎規制の対象に階数は関係ありません。
すべての住人が防炎規制の対象となります。
●その他の対象
百貨店や飲食店、旅館、地下街などの不特定多数の人が出入りする施設も対象です。
また、病院や老健などの福祉施設、保育所など避難行動が容易ではない方が利用する施設も防炎規制がかかります。
※2:防炎マークは日本防炎協会が実施する防炎性能基準試験をクリアした製品にのみ付けることができます。
参照:総務省消防庁HP「防炎品」
松装でも防炎機能のついたウッドブラインドも取り扱っていて、材質が比較的軽い「桐材」を使用して防炎機能が付いたウッドブラインドもあります。
下記に推奨する商品ページをご用意しましたので、ぜひご検討ください。
■ウッドブラインドの予算がどうしても合わない場合は?
ウッドブラインドのコストが予算的に厳しい場合は、考え方を少し変えてみてはいかがでしょうか。
インテリアに工夫を凝らすことで、理想に近い空間を実現することができます。
以下にコストを抑えつつ満足度の高い選択をするためのポイントをお伝えします。
◇お気に入りの部屋、もしくは一部だけウッドブラインドにする
予算を抑えるために、全ての窓にウッドブラインドを設置するのではなく、特にこだわりたい空間に絞って取り入れるという方法があります。
部屋もリビングや趣味の部屋、リラックスできる寝室や和室など色々ありますが、ウッドブラインドを設置することで空間の価値が高まる場所を選びましょう。一部の部屋に使用することで、費用を節約できます。
◇ウッドブラインドと相性の良いアイテムを組み合わせる
ウッドブラインドの予算が合わない場合でも、一部の窓に絞って設置したり、代替品を組み合わせることで、美しいインテリアを実現することができます。
特に、アルミブラインド、ロールスクリーンといった代替品をうまく活用することで、コストを抑えつつ、快適で魅力的な空間を作ることが可能です。
●アルミブラインド
ウッドブラインドよりもコスパが良く、軽量なので開閉も楽に行うことができます。
汚れがついても拭き取ることが可能なので、メンテナンスもウッドブラインドより容易です。
●ロールスクリーン
フラットなデザインがスッキリした印象を与えるため、モダンなインテリアやミニマルな空間とも相性が良いアイテムです。
操作性も良く、引き上げや下げがスムーズで軽い力で操作できます。電動式もあるので利便性を向上させられます。
●プリーツスクリーン
柔らかな質感とデザイン性が魅力プリーツスクリーン。機能性に優れていて、タイプによってプライバシーや暑さ、寒さの対策ができる優れたアイテムです。
また、スクリーンの開閉具合を細かく調整できるため、光をうまく取り入れることができます。
●バーチカルブラインド
掃き出し窓といった大きな窓にはバーチカルブラインドがおすすめです。開閉も容易なので出入りも苦になりません。
ウッドブラインドとの相性も大切ですが、自分のライフスタイルや部屋の用途に合ったアイテムをじっくり検討してみてください。
これにより予算を有効活用しながら、満足度の高い組み合わせができるでのではないでしょうか。
◇安価すぎるウッドブラインドには注意
安い値段で販売されているウッドブラインドもありますが、木材の質が良くなかったり加工が粗雑であったりする場合があります。
こうした製品は耐久性が低いため、早期に修理や交換が必要になる可能性が高く、結果的にコストがかさむことも考えられます。そのため価格と品質のバランスを見極めることが重要です。
■まとめ
ウッドブラインドは、天然目の美しさと温かみで、多くの人々に愛されています。
しかし、購入後の満足度を高めるためには、いくつかの重要なポイントを事前に確認する必要があります。
まず、コストについて慎重に検討し、初期費用だけでなく修理や交換にかかる費用も視野に入れましょう。
ウッドブラインドは重量についても注意が必要で、特に大きな窓の場合は重量が増します。
設置場所への負荷や、ちょっとした操作でも大きな負担になる可能性がありますので、ショールーム等で事前に確認することをおすすめします。
また、消防法による防炎製品の使用義務がある場合は必ず防炎マーク付きのウッドブラインドを選びましょう。
これらのポイントを考慮し、自分のライフスタイルや予算に合った選択をすることで、ウッドブラインドの美しさを長く楽しむことができます。購入前にはしっかりと情報を集め、慎重に判断することが、満足のいく空間づくりへの第一歩です。
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