ガラスフィルムの施工の邪魔にならないよう、カーテンなど窓に掛かっているものを取り外し、家具は移動させておきましょう。
水溶液(石けん水)をたくさん使って作業しますので、窓下や床は汚れないように新聞紙やビニールシートを敷き、養生します。
ガラスフィルムを窓に貼るには、水に中性洗剤を加えた適正な濃度の水溶液が必要です。濃度は高すぎても低すぎても上手く貼付けができません。
霧吹きの中に水に対して中性洗剤を2〜3%入れ、よく混ぜて石けん水をつくります。この石けん水はガラス面を掃除する洗浄液も兼ねています。
※水溶液の濃度が高い場合:
スキージーやフィルムが滑って十分な圧着ができません。
※水溶液の濃度が低い場合:
スキージーの滑りが悪くなり、圧着不良で水残りの原因になります。
まず、窓枠・サッシ周りのホコリ、ゴミを除去します。
次にガラス全面に石けん水を入れた霧吹きを噴射し、ガラス面の汚れをスキージーやゴムベラなどで、上から順に洗い落とすように取り除きます。
ガラス面に硬く付着した汚れは、カッターの刃などを使いガラスを傷つけないように注意して削り落としましょう。
窓枠の汚れもスポンジなどを使いきれいにしておきます。
ガラスの綺麗さが仕上がりの差に影響します。念入りにお掃除しましょう!
窓の寸法を測り、フィルムは縦×横それぞれのサイズより3〜5cm程度大きめにカットします。
フィルムのセパレーター(フィルム裏)の面を上にして、あとでセパレーターを剥がしやすいように、フィルムとセパレーター両面の角にセロテープを付けておきます。
※テープを使えば簡単にフィルムとセパレーターが剥がせます。
フィルムを貼る前にガラス面全体にたっぷり石けん水をスプレーして、水溶液の膜を均一に作っておきます。
水が垂れるまで、一見多すぎるかなと思うくらい吹き付けましょう。
先ほどカットしたフィルムをセロテープを貼った角から、フィルムが巻きついたりキズ付いたりしないよう注意し、慎重にセパレーターを剥がしていきます。
同時に、剥がしながらフィルム粘着剤面にたっぷり水溶液をスプレーします。
※失敗を防ぐため、2人での作業を推奨。
※粘着面は指紋やゴミがつきやすいため、十分に注意し作業してください。
フィルムの一番上の両角を手先で軽くもち、左右どちらかの窓枠にそって2〜3mm内側にフイルムサイドを上から下まで隙間が均等になるように位置合わせをし、静かにガラスにガラスフィルム全体を貼り付けます。
※手で持つのは後でカットする部分。
フィルムはガラス面より少しカットする部分を上に出して貼るのがポイント。
位置決めが済んだら、フィルム表面全体に霧吹きで水溶液を吹き付けます。
片方の手でフィルムがずれないように押さえながら、スキージーを使い、中心から軽く上下左右に水とエアーを抜いていきます。
水抜きは放射線状や往復しては行わず、必ず中心から端に向かい水平・垂直に行いましょう。
※一度に強くこすりすぎないのがコツ。
再度フィルムに水溶液を吹き付けて、水抜き作業を数回繰り返します。
貼り付け後、窓ガラスより大きい部分は窓枠に沿ってカットします。
作業しやすくするため、フィルムの四隅、直角部分の不要なフィルムは先に切り取っておきましょう。
窓枠に沿ってガラスフィルムに竹ベラなどでカットしやすいようにスジをつけます。
定規等の厚みを利用してガラス枠回りとフィルムの端が2〜3mmほどの隙間ができるように、カッターナイフでカットします。
※水抜きのため、フィルムの端と窓枠は必ず数ミリの隙間をあけてください。
2〜3mmのエッジスペースがあっても飛散防止効果には影響ありません。
余分な部分のカットが終了したら、もう一度フィルムの表面に水溶液を吹き付けて最後の水抜きをします。
この時、枠周りに押し出された水は再度フィルム内に戻らないよう、ペーパータオルやスポンジで吸い取ります。
※ゴミ等が入っていないか、フイルムを貼ったガラスを外側から見て確認しよう。
完成直後はまだ水溶液が多少残り、フイルムの色も透明度も悪く見えますが、1〜2週間で徐々に水分もなくなり、乾燥後は完全に濁りも消えていきます。その間は強くこすったりすると、破れたり剥がれやすいため注意が必要です。
完全乾燥後のお手入れは、水または洗剤を薄めやわらかい布などに付けて使用してください。硬い物でこするとキズがついたり透明度低下の原因になります。
ガラスフィルムには粘着テープやステッカーなどを直接張ることは避けてください。
ガラスの熱割れについて
一般的な住宅で多く使用されている窓ガラス(無色透明、厚さ5mm前後)では心配はありませんが、一部の特殊なガラス(網入りガラス・熱線吸収ガラス・熱線反射ガラス・複層ガラス・凹凸のあるガラス・すりガラス・色付きガラス、等)ではガラスフィルムを貼ることによりガラスが熱割れを起こしてしまう場合があります。
「熱割れ」について、詳しくは各メーカーにお問い合わせください。
※窓ガラスには必ず屋内から貼ってください(「外張り可」のもの以外)。
※熱源(50℃以上)の近くで使用しないでください。
※製法上、柄が正確には合いませんのでご了承下さい。
※ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。